Profile 

慶児 道代 Michiyo Keiko (soprano)

 

岡山の中国短期大学で近藤安个氏に学んだ後、チェコ共和国政府給費留学生としてプラハ芸術 アカデミーHAMU(音楽学部)で N・クニプロヴァー氏に学ぶ。後に同アカデミー修士課程を M・ ハヨーシオヴァー氏、博士課程を I・クスニェル氏の元で修了。

この他にも、()鈴鹿正、岡崎順子、J・ハマリ、O・ミリャコヴィチ、W・マッテウッツィの諸 氏に師事。

1994 年国際ドヴォジャーク声楽コンクール 3 位入賞。同時に、チェコの歌曲とオペラ・アリア の最優秀演奏者賞(歌曲:スラヴィツキー「おお、わが心よ」、アリア:ヤナーチェク「イェヌー ファ」)等...の特別賞を受賞。 1996 年マサリク・アカデミー賞を受賞。

オペラでは、HAMU 在学中から北チェコはリベレツのシャルダ記念オペラ劇場に出演、その後、 同劇場専属、プラハ国民劇場、専属客演、プラハのオペラ・モーツァルト、を経て、現在フリー。 「フィガロの結婚」のスザンナ、「ドン・ジョヴァンニ」のドンナ・アンナ/(モーツアルト)、「セ ビリアの理髪師」のロジーナ/(ロッシーニ)、「ランメルモールのルチア」のルチア/(ドニゼッテ ィ)、「トゥーランドット」のリュー、「蝶々夫人」のタイトルロール/(プッチーニ)、「カルメン」 のミカエラ/(ビゼー)、などに加え、チェコ・オペラ、「売られた花嫁」マジェンカ、「秘密」ブ ラジェンカ/(スメタナ)、「利口な女狐の物語」雄狐/(ヤナーチェク)...など、現在まで 30 を越 える役で出演。

オペラ以外にも、チェコの歌曲に力を入れており、HAMU 在学中より、J・シャロウン氏との コンビで、数多くのコンサート行っている。

オーケストラや室内楽との共演も多く、グラゴル・ミサ(ヤナーチェク)、スタバト・マーテル(シ マノフスキー)/デイヴィット・ロバートソン指揮、リオン国立オーケストラ。レクイエム(モーツ アルト)Die Erde ist des Herrn (クラーサ)、十字架上のキリストの最後の 7 つの言葉 (ハイドン), 幽 霊の花嫁 (ドヴォルザーク) /フェスティヴァル“Mitte Europa”。カルミナ・ブラーナ(オルフ)/ヤナ ーチェク・フェスティバル。4つの最後の歌(R.シュトラウス)/アンドレアス・S・ヴァイザー指揮、フィルハ ーモニー・フラデツ・クラ―ロヴェー。グラゴル・ミサ(ヤナーチェク)/ラドミル・エリシュカ指揮、大阪フィルハ ーモニー...などソプラノ・ソロとして出演している。

チェコ国営ラジオ局、TV への出演も数多い。2009 年には、NHK-FM 名曲リサイタルにも出演。

現在、チェコ国内を中心にイタリア、ドイツ、オランダ、オーストリア、アメリカ、フランス
等、国際的に演奏活動を行っている。

チェコの LOTUS 社より「チェコ歌曲アルパム」(CD)を出している。

2006 年より、チェコ・パルドゥヴィツェの音楽院(声楽科)、イタリア、サンタ・マルゲリー タ・リグーレの国際音楽講習会(声楽)などで、後進の指導にもあたっている。